はじめまして!まつ1(@matsu1sc)です。
ブロガー兼YouTuberのマナブさんもすすめる
「影響力の武器」を読んだ感想を徒然に書いていきます。
内容は随時更新予定です。
「影響力の武器」を読んだ感想
返報性の法則をあなどるなかれ
返報性?ああ、Give & Take の話でしょ?
そう思った方、まだまだこの法則の本質を理解できていません。
本書を読むと、この法則の持つ力がわかります。
よくよく考えてみると、みなさんも普段の生活で
返報性の法則に触れています。
どこだかわかりますか?
例えば、スーパーの試食コーナーで、
笑顔で試食を配る店員さんから
試食品を受け取って食べると、
なんだか貰っただけじゃ申し訳ないなぁ
とおすすめされる商品を買ってしまう。
こんな経験があるのではないでしょうか。
これでわかるように試食コーナーは返報性の法則を利用したものです。
本書ではさらに返報性に関する数々の実験と
歴史が紹介されており、
それらから返報性の法則の本質まであぶり出しています。
内容は詳しくは語りませんが、
読まない方にも知っておいてほしいことが一つあります。
いきなり何かプレゼントをくれたり、
無料で何かしてあげますよ~って人が寄ってきたら
注意しましょう、ということです。
返報性の法則を悪用する人も多いんだとか。
詳しく知りたい方は本書の第2章を読めば、答えがわかります。
一貫性という罠
一貫性。人間社会において、あると良いと考えられている観念。
あの人は言葉と行動が伴っていて、一貫性のある人だ。
と、言われれば悪い気はしません。
ただ逆に一貫性には落とし穴があることにも私たちは
認識しておく必要がありそうです。
というのも一貫性というのは悪い方向にも働いてしまうからです。
それは自分があるポジション(賛成or反対)に安易に立つことで、
その問題に賛成すべきか、反対すべきかということを考えなくてもよくなり、
思考放棄できるのです。
現代人は考えるべきことが多すぎて、
楽な方に逃げてしまいがちなのだとか。
一貫性を利用したマーケティング方法も確立されています。
例えばアメリカでは慈善事業団体が寄付を募るときには、
まずはじめに対象者に電話をかけ、
「最近調子はどうですか?」
と聞きます。
すると対象者の多くは次のように回答します。
「上々だよ」「悪くないね」「最近調子がいいんだよ」
その後に団体は次のように語ります。
「それは良いですね。さて、私どもの団体は不幸な事故によりご両親をなくされた方への義援金とするため、クッキーを作り販売しています。その訪問販売に伺ってもよろしいでしょうか?」
一度自分はいい状態、幸せな状態であると回答させることで、
ポジションを取らせます。
そうするとそのポジションを取った者は、
私は幸せなのだから、不幸な人には協力しなければならない
という一貫性が働きます。
結果、ただクッキーの訪問販売をしてよいか聞いただけの場合と比べ、
2倍の人が訪問販売の許可をして、
その大半の人が実際にクッキーを買うのだとか。
みなさんも知らないうちに会社でポジションをとらされていませんか?
頼んだら何でもやってくれる人。気づいたら色々やってくれる人。
小さなことでもYESと言うことで、ポジションを取る。
ポジションをとることで一貫性を守る観念が生まれる。
ということを念頭に置いて、不本意なポジションは取らないようにしたいですね。
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